ooyahaturaiyo’s diary

人の良い貧乏大家(父)退去トラブルの困った話です

【自然損耗・経年劣化】退去トラブルになるまでの話!?大家の退去トラブル!!

大家の退去トラブル!!

 

昨年2018年3月末に長年住んでくれていたご家族が、町内に家を建て、引っ越し・・・退去となりました。

 

長年住んでいてくれて、感謝はしています。

でも、この一年、一日たりとも思い出さない事はないくらい、私たち家族は悩まされています。

入る前からこうなることが多かれ少なかれ予想されていたのです。

 

今回、退去トラブルに巻き込まれて、いろいろと調べてみましたが、大家側の体験談や、実例が少なく、欲しい答えに辿り着けませんでした。

 

大家を守る法律よりも、賃借人を守る・擁護する法律が強い。

今は大家側の方が立場が弱いのです。

 

きっとそれは【大家=お金持ちという考えがあるからではないでしょうか?

でも、私の父の様に、お金がない大家もいます。(負債があるから敷地内の家を貸す) 

裁判にしたくても、お金がなくてできないのです。

 

次に家を貸せない状況で、汲々な毎日を送っている老人が、現にいるのです。

このままでは両親は、破産してしまいます。

 

我が家の例は特殊かもしれません。

でも、私たちの様に泣き寝入りしている大家さんがいるかもしれないので、少しでもお悩み解決になったらと

私の経験で分かったこと、知ったことを ブログに書いていこうと書き始めました。 

 

前回は、退去トラブルの原因となった【物件明け渡し】時のお話をいたしました。

 

先月、お相手のご主人に小学校で会いました。

最初は知らんぷりしてやり過ごそうとされていましたが・・・

「こんにちは」と何度も声掛けしましたら、私の目を見てくれたので、「父に会ってください」と伝えました。

 

「はい」「はい」とは、言っていましたが、表情からは、全く悪びれていないことが見て取れました。

申し訳ないという気持ちも 誠意も感じられませんでした。

 

また、朝方に目が覚めて眠れなくなりました・・・ 

 

 

退去トラブルになっていくまでの経緯

 

さて、不動産屋から Sさんに連絡を取ってもらうようお願いした日の夕方、父の知り合いの建具屋さんが見積もりをするためにやって来ました。

 

おじさんは、見るなり「あ~こりゃ~」と一言。

壁には絶句。

障子を見て、襖を見て、畳を踏んで・・・「これもダメだ、あれもダメだ、これは全取っかえだ」と言いました。

 

「どんな風に住んでたんだ?」そうも言っていました。

おじさんが出してきた見積もりは、約22万円でした。

 

ここで大家さんが知っておかなければイケない言葉の説明をさせていただきます。 

本当は、もう少し後で知ることになる言葉なのですが、この流れで、この言葉を説明しておかないと

これを読んでくれた大家さん達が何でも請求してもいいのだと勘違いしたらイケないので先にご説明いたします。

 

 

自然損耗、経年劣化とは?

 

物件を貸すにあたり、 大家が知らなければイケない言葉。

 

経年劣化

これは、単純に物の価値と言うのは年々下がるという考えで、クロスや畳、障子、襖など、

例え貸すときに新品であっても、価値は下がっていきますよ・・・と言うものです。

これは物件その物にも言えることで、貸し始めから物件の価値は下がっていきますので、その辺りが、請求額から差し引かれるという話につながっていきます。

 

自然損耗・通常損耗・自然消耗

 

これらは、同じ意味の言葉です。

普通に気を付けて住んでいたとしても避けられない自然にできてしまう傷や色変わりなど、暮らしていけば避けられないもののことです。

 

例えば

  • 畳・・・色変わり
  • 畳・・・物を置いた後の窪み
  • 壁や襖や畳など・・・陽の当たる部分の日焼けによる色変わり
  • 襖の持ち手の手あかあと
  • 網戸の劣化による穴あき

例として挙げたらたくさんになりすぎますので、このくらいにしますが、

単純に想像していただいて、故意的ではないと思われるものは、この類のものになります。

 

現在は、この言葉にくくられるものに関して、借りている間の家賃に含まれる・・・ということになり、

賃借人に負担は求めないというようにと、国土交通省ガイドラインに明記されています。

 

 

不動産屋担当者が決めた半額の判断

 

今回、不動産屋の担当者が【明け渡し】の際にSさんに「半額は持ってください。」ということを言いました。

その判断は、とても珍しいことだったようなのです。

 

普通は、畳も襖も、障子も ほぼほぼ大家が全額負担するのが当たり前、取れて3割がいいところ・・・と聞きました。

何故なら、上記にも書きましたが、本来家賃にはそれらの金額が含まれている・・・という考えが根底にあるのです。

 

言い換えれば、家賃を決める際には、出て行かれた時に大家が負担し、次に貸せるようにするための資金も考えて決めるべき・・・と言うことになります。

ただ、近隣の相場などもあり、勝手に高くできないのも実情かと思われます。

 

不動産屋が「半額」そう判断してくれたことは、本当にありがたかったのですが、要はそれだけ酷い状態だったということになるのです。 

 

 

不動産屋からの電話

 

さて、建具屋の見積もり待ちの頃、不動産屋から母に何度か連絡があったようです。

Sさんに連絡を取ってくれたのです。

 

ご主人は、壁について「塗りだと金額が高いからクロスで見積もりを取ってくれ」と言ってくれたそうで

不動産屋から、とりあえずどこかに見積もりをお願いしてくださいとの指示があり

 

その次の連絡では、相手が〔どこが不満なのか、文章で書き示せ〕と言ってきた。とのことで、絵でも何でもいいから書きだしてください。と指示されたようでした。

 

 

写真 

 

そんなやり取りがあったとはつゆ知らず・・・ 

2018年4月4日、母が何やらデジカメを持って物件に入ってくのが見えました。

「?」なんだろうと、私が家を覗くと、ひとり写真を撮っていました。

 

「何をしているの?」と問うと、

「不動産屋からの電話で、Sさんが どこが気にくわないか文章で示せと言ってきたから、写真を撮って見せようと思って」と言うのです。

 

母が「あんたも気になるところ撮って」と、カメラを渡してきたので

私が任されて写真を撮ることになりました。

 

翌日、母が現像してきた写真をノリ付けして紙に貼ろうとしていたので・・・

「ちょっと、相手が文章でって言うのだから、ちゃんとしないと」と、結局 私が一から仕切りなおすことになりました。

 

何と言っても、母はパソコンなど使うこともできないので、私が仕切るよりないと思ったのです。

先ずは見取り図を書き、順番に撮った写真を部屋ごとにまとめ、表を作る作業をすることにしました。

 

同時にインテリア関係の会社を経営している叔母に相談し

「どうなるかわからないのだけれど、とりあえず見積もりを相手に渡さないとイケないので、誰か紹介してくれないか?」と、お願いしました。 

 

 

初めのアクションに対する相手の出方

 

・・・と、少し態度がきつめになった印象のS家

 

・・・暗雲立ち込める

早く気づくべきでしたが・・・この時はまだ、話し合いの余地があると信じていたので、あくまでもSさんご主人と両親との話・・・と受け止め、

私は後方支援の立場で、友人と思っていた彼女に何か連絡を取るなどのことはしませんでした。

 

賃借人は、人の良いご主人と少し気は強いけれど、付き合うには問題のない奥さん。

 

でも・・・人は変わるものです。

事にお金が絡むと・・・尚更では ないかと。 

 

この時の不動産屋とSさんのやり取りについては、後に触れることにしますが、とりあえずは、あちらも、請求に応じようとしていた様子がわかります。

 

私は、この頃から、考えると眠れなくなり、

やっと眠れても、またスグ目が覚めて、考えてしまうから悶々と眠れなくなるで、そんな時は、潔く起きて渡す資料作りにあてました。 

 

お話は、まだまだ続きます。。。