ooyahaturaiyo’s diary

人の良い貧乏大家(父)退去トラブルの困った話です

問題の家族入居時の話・・・夫婦が行ったリフォームとは!?大家の退去トラブル!!

大家の退去トラブル!!

昨年2018年3月末に長年住んでくれていたご家族が、町内に家を建て、引っ越し・・・退去となりました。

 

長年住んでいてくれて、感謝はしています。

でも、この一年、一日たりとも思い出さない事はないくらい、私たち家族は悩まされています。

入る前からこうなることが多かれ少なかれ予想されていたのです。

 

 

今回、退去トラブルに巻き込まれて、いろいろと調べてみましたが、大家側の体験談や、実例が少なく、欲しい答えに辿り着けませんでした。

 

大家を守る法律よりも、賃借人を守る・擁護する法律が強い。

今は大家側の方が立場が弱いのです。

 

きっとそれは【大家=お金持ちという考えがあるからではないでしょうか?

でも、私の父の様に、お金がない大家もいます。 

裁判にしたくても、お金がなくてできないのです。

 

次に家を貸せない状況で、汲々な毎日を送っている老人が、現にいるのです。

このままでは破産してしまいます。

 

我が家の例は特殊かもしれません。

でも、私たちの様に泣き寝入りしている大家さんがいるかもしれないので、少しでもお悩み解決になったらと

私の経験で分かったこと、知ったことを ブログに書いていこうと書き始めました。 

 

前回までは、現在の退去トラブルの家族に貸す前までの人の良い父の大家ぶりについて書きました。

大家になって4回目が今回問題になっっている賃借人です。

嫌な予感がしたのは、何故なのか?書いてみたいと思います。

 

家の構造

この家は、私の祖父が平成元年に建てました。 

大正に生まれた祖父の建てたものなので、昔ながらの平屋の日本家屋。

簡単にいうと、お葬式ができるお家、というコンセプトのもとで建てられました。

 

お葬式ができる・・・とは、襖を全て開けば繋ぎでひと部屋になるような簡単な作りで、実際に祖父母は、葬儀こそ区民会館で行いましたが

お通夜から、初七日まで、身内近所が寄っても、なんとか行えました。

 

部屋は茶の間、洋間、床の間、寝室が二つの合計5部屋。

縁側こそないですが、南には、部屋を結ぶ廊下、中ほどにも廊下。

トイレは一つですが、キッチンは、6畳、納戸も付いています。

お風呂は、床はタイルでステンの浴槽、脱衣所も十分な広さがあります。

 

壁は、日本古来の基本的な砂壁(鶯色)。

洋間のみ壁は、唐松。

トイレ、台所、脱衣所は、白のクロス や 化粧ボードでした。 

 

リフォーム希望の入居者

そんな、日本家屋の家。

リフォーム希望・OKならば即入居と言われて、了承してしまった両親。

 

【リフォーム=業者と考えていましたし、不動産屋から原状回復の確約があったので安心していたようです。

 

リフォームを認めた事で、話はスムーズに進み、平成年月日に契約が成立されました。

  

貸すのは、家のみ10万円。

敷金1か月、礼金1か月、仲介料1か月。

 

当時は、家族ではなく、ご夫婦でした。

奥さんの従妹が先に一人入居。

夏の間、このご夫婦の経営しているお店にアルバイトをしに来ていたので、一人住み始めていました。 

 

契約から2か月を過ぎたころ

 

秋口。

先に入居していた従妹がアルバイトを終えて戻るころ

いよいよ問題のリフォームが始まりました。

 

リフォームを認めてしまって大丈夫なのか?と心配していたのですが、従妹の子が住んでいて、特段動きもなかったので、やめたのかな?と、安心し始めていたころです。

 

夫婦の他に大工さんが二人?出入りし始めました。

 

その前後、契約をしていたご主人が母に言いに来たことがありました。

「畳が嫌なので、床にしたいのですが良いですか?畳は大事に保管しますし、釘などで床面を傷つけることはしません。」

「壁を珪藻土という身体にいいものを塗りたいのですがいいですか?」

母は、ちゃんとしてくださるのならいいですよ。そう答えたそうです。 

 

始まったリフォームに驚愕!?

業者が出入りしていても、どんなリフォームなのか締め切っていて見えないので、心配が増します。

 

そうこうしているうちに賃借人であるご夫婦を見かけることがありました。

ゴム軍手をしてバケツを持って・・・「何しているの?」と思いました。

 

「奥さんがゴム軍手して何かやっているけれど?」

 

私たちは、とても心配で、母に「大丈夫なの?」と何度も問いました。 

 

母も心配になっていたのでしょう、

小屋に行く際、勝手口から中の様子を見ると夫婦自らが壁紙をびりびりと剥がし、塗り壁をしていたそうなのです。

 

あまりにショックで言葉を失ったそうです

リフォームとは、どうやら、賃借人自らがしていることが初めてわかったのです。

 

不動産屋の担当者に電話して

 

母は、その足で不動産屋の担当の女性に電話をし、

「昭和の家が、大正にされてしまった~!!」と、訴え、嘆いたそうです。

 

担当者は「原状回復させるから大丈夫です。」を繰り返したそうです。

 

私が「原状回復なんて・・・あんなにやったら、たいそう大事な(おおごとな)話だけれど大丈夫なの?」というと、

母も不安や苛立ちなどが入り交じり、あまり話したがらず

「大丈夫だよ。不動産屋がちゃんとさせるって言ってるんだから、出る時、元に戻させるからいいんだよ」と、話を止めてしまいました。

 

そりゃ、母の父親が建てたものです。思い入れもあります。一番気にしているのは母に違いありません。

でも、悲しいかな、人が良くもめごとが嫌いな性格。 

それ以上、行動には移せなかったのです。

 

 

私の教訓:リフォームの悲劇!!

リフォームって言ってもいろいろです。

DIY物件なんて賃借人自らがやることを認めるってことになります。

 

前回にも書きましたが、リフォームは、おいそれとやらせない方がいいです。

それでもいいと思うなら、賃借人のリフォーム計画をちゃんと理解しないといけないと思います。

 

我が家は、当時【リフォーム=業者と考えていました。

本当に無知でした。

気づいた時、一度 止めさせて、話を聞くべきでした。

 

あとあと退去トラブルになった後に、不動産屋の女性にこう言われました。

どの様に誰が行っていたのか、記録をする、写真に撮ることもするべきだったと。

でも・・・母は、ちゃんと相談したのですがね・・・。

なんでその時教えてくれなかったの?

 

我が家の運が悪い・・・不動産屋にも 当たり外れがあるってことです。

 

お話は、まだまだ続きます。。。